トノー型誕生100周年に、卓越したセンスを改めてアピール

 トノー型誕生100周年に、卓越したセンスを改めてアピール

トノー型誕生100周年に、卓越したセンスを改めてアピール

  あくまで上品でインパクトはないが、記憶に残る。時を重ねるごとに、さりげない、しかし揺るぎのない魅力がわかってくる。「ヴァシュロン・コンスタンタン」とはそんな腕時計ブランドだ。今年は時計デザインをリードし続けてきたトノー型モデルが誕生して1世紀。これを記念する特別な新作が登場した。

  優雅で繊細な味わいをもつ腕時計作りで、とくに王侯貴族に愛される至高のブランドのひとつ。1755年、ジュネーブに工房がスタートしてから現在まで、一度も休むことなく時計作りを続けていることから“現存する世界最古の時計メーカー”とも呼ばれるヴァシュロン・コンスタンタン。中でもミニマムなデザインを追求したドレスウォッチの世界では、他の追随を許さぬ歴史を持つ。

  2012年はその本領が改めて発揮される年となった。トノー型モデルの誕生100周年を記念して、まるで引き絞られた弓道の弓のように、優雅なラインを描く新トノー型ケースを使った新作が発表された。その内訳はトゥールビヨンモデル、スモールセコンドモデル、スモールモデル、そしてシンプルな2針の「100周年記念モデル」の全4モデル。

  なかでもとくに秀逸なのが、このケースに合わせて新たに設計されたムーブメント「キャリバー2795」を搭載した、「マルタ・トゥールビヨン」。まず目をひくのは、マルタ十字をモチーフにした6時位置の大きなトゥールビヨン・エスケープメント。このケージを収めるため時分針はケース中央より上にオフセットされている。シンプルで美しい新型トノーケースと組み合わせることで、トゥールビヨンというメカニズムの魅力を際立たせた、ヴァシュロンならではのミニマムでスタイリッシュな逸品だ。

  またトゥールビヨン機構を搭載したモデルではほかに、丸型の「パトリモニー・トラディショナル」コレクションからも、ロングリザーブ・14日巻きの新開発ムーブメントを搭載したモデルも登場した。